
新型コロナ対策に伴う決済端末のクリーニング
Cleaning instructions for Ingenico Payment Terminals
新型コロナウイルスの感染予防のため、従業員と顧客の両方を守るために、良好な衛生状態と清潔さがこれまで以上に重要になってきています。決済端末は、お客様と従業員の間の頻繁な接点となっています。お客様の安全のためにも、端末の適切な清掃方法をご確認いただきたいと思います。
Ingenico決済端末の適切なクリーニングのガイドラインは以下のとおりです。
・端末の外側は、石けん水を少量含ませた柔らかい布で拭く事を推奨します。
・端末に塗布される液体の量をコントロールするために、事前に液体を含浸させた布を使用することをお勧めします。過度の塗布は端末の機能に問題が生じる可能性があります。
・含水アルコール溶液は、あらかじめ含浸された布の上でのみ使用することができます。
・含水アルコール溶液の中には、イソプロピルアルコールが含まれている場合があります。イソプロピルアルコール濃度が20%以下であれば、端末の各部に使用することができます。
禁止事項:
・電気接続部を清掃しないでください。
・液体の消毒剤、洗浄剤などを直接決済端末にスプレーしたり、流し込んだり、コーティングしたりしないでください。
・溶剤、漂白剤、過酸化水素、シンナー、トリクロロエチレン、ケトン系溶剤、エーテル、チモール系薬剤、洗剤、研磨剤などはプラスチックや電気接点を損傷させる可能性があるので使用しないでください。(上記以外の化学薬品も含む)
・プラスチック製ディスプレイレンズにはアルコール洗浄液(イソプロピル液70%以上)は使用できません。
・損傷の原因となる可能性のある過度の拭き取りは避けてください。
・ボタン類、カバー類、各種センサー類などの隙間から内部に水分を入れたり、エアロゾル・スプレーを使用したりしないでください。
・端末を直射日光にあてないでください。
・端末をUV-C(遠紫外線)ランプにあてないでください。表面加工の劣化や機能低下の原因となります。
・カード挿入口には何も入れないでください。
注意(1):
上記の方法に従いクリーニングを行っても端末の性能や機能に影響はありませんが、頻繁にクリーニングを行うことで、プラスチック部品の表面加工が摩耗する可能性があります-クリーニングによる端末の故障、劣化は標準的なIngenicoの保証ではカバーされません。不適切な洗浄剤や消毒剤の使用は損傷や機能上の問題を生じさせ、タンパ検知する可能性があります。不適切な消毒に関連したこのような損害は、標準的なIngenicoの保証ではカバーされません。
注意(2):
Ingenicoは、本書に記載している洗浄製品の使用をより制限した地域別の注意文書を発行することがあります。これは地域毎の加盟店の洗浄方法の違いに起因するものです。
クリーニングによって生じる損傷から決済端末を保護するために、保護フィルムやカバーを提案している企業があります。Ingenicoは、PCI SSCが決済カードやPINデータの入力と干渉するカバーの使用を推奨していない旨の注意喚起しています。(参考)PCI SSCでは「加盟店は、現在の新型コロナウイルス流行の危機的状況下でのカバーの使用に関して、アクワイアラーまたはペイメントブランドに相談するべきである」としています。保護フィルムやカバーの中には、決済端末の良好な性能に影響を与えるものがあるからです。他社のアクセサリーの購入について、アクワイアラーやペイメントブランドが許可する場合や責任放棄する場合、アクセサリーを購入する前に考慮すべき保護フィルムの特徴を紹介します。
・キーパッドを保護するためには、静電フィルムではなく、粘着性のあるフィルムを使用してください。
・ポリプロピレンは一般的で非常に信頼性の高い材料ですが、間違ったピン入力を避けるために0.9mmよりも薄いフィルムが望ましいです。
・フィルムは粉塵の多い環境では使用できません。
・2週間ごとにフィルムを交換することをお勧めします。