Ingenicoグループ新OS「Telium Tetra(テリウム・テトラ)」を発表。

2014.11.4 PRESS

eyecatch_product_b シームレス決済のグローバル・リーダーであるIngenicoグループ (Euronext: FR0000125346 – ING)は、本日新たに、カード端末機のシステムと完全に統合された決済環境を提供するOS、「Telium Tetra(テリウム・テトラ)」を全世界へ投入しました。

今日、消費者は迅速、シンプル、かつセキュアな支払方法を求めています。その場所は店頭でも、自宅でも、あるいは路上であっても同じであり、かつその決済方法が専用機器であっても、その他の方法であっても変わることなく求められます。
そのため、顧客が購入を決定したら速やかに販売に結びつくことや、購買制約率(コンバージョンレート)を高めること、店舗のブランディングを支える付加価値サービスを提供するための、ユニークな顧客応対を構築することといった加盟店が解決しなければならない複雑な需要が高まってきています。

テリウム・テトラによって、Ingenicoグループはすべてが繋がった決済統合環境を提供します。

テリウム・テトラのセキュアな決済手続かつオープンソースのビジネス・アプリケーションによって、顧客応対力を高め、顧客に対してさらなる付加価値を提供することができます。

■テリウム・テトラの特長

・新テリウム・テトラ オペレーティングシステム
・新端末製品ラインアップ「deskシリーズ・laneシリーズ・moveシリーズ」
・2,500を超える決済アプリケーションへのアクセス機能
・端末資産管理業者向けプラットフォーム
・加盟店、顧客を重視したアプリケーションを提供するマーケットプレイス
(クーポン、ロイヤリティ、デジタル・マーケティング、レジ機能、他)

IngenicoのOS、テリウムは、強固な技術的基盤の下構築されています。
今回新たに発表されたテリウム・テトラは、30年に及ぶセキュア決済の専門知識と、充実したビジネス・アプリケーションの開発に貢献する、強力かつ開発柔軟性の高いHTML5のウェブ・テクノロジーが合体して構成されています。
EMV、NFCの従来型端末には新たな商品レンジが仲間入りし、搭載される新OSには、セキュアな決済機能アプリとオープンなビジネスアプリのインターフェースが設けられます。

銀行(アクワイアラ)や加盟店は、設備提供、接続、セキュリティ、メンテナンスなどを含む充実した端末資産を管理するプラットフォーム向けの機能を通じて、POSが設置稼動する期間、容易にアプリを管理、更新することができます。
Ingenicoグループの300を超える決済方法を網羅しているため、加盟店はすべての決済方法と、プラスチックカードや、ApplePayやGoogle Walletなどのウォレット機能、またQRコードといった媒体での決済の受付が可能です。

また、テリウム・テトラは、加盟店に幅広いサードパーティーアプリへのアクセスを提供します。これによって加盟店は、店舗経営を強化し、店内顧客対応の刷新を図ることができます。またユーザーは新たに提供されたIngenicoマーケットプレイスに置かれたアプリを利用することができます。アプリはDigitasLBiやiMobile3、Black Labelなどの国内外のパートナーによって開発されます。

Ingenicoグループ社長兼CEOのPhilippe Lazareは、
「イノベーションの開拓から30年以上が経った現在において、私たちはPOS端末産業をテリウム・テトラによって先駆としてあり続けられることを大変誇りに思います。私たちのテリウム・テトラは、すべての取引環境を網羅し、端末の持つ能力を最大限発揮するため、加盟店は接客業務により注力できるようになります。 新たな付加価値を伴うソリューションを店舗で展開することは、これまで常にレガシー・システムとの挑戦でありました。今日、私たちは決済端末機器産業において新たな時代を開きます。速く、かつ軽量なウェブテクノロジーを採用することで、私たちのお客様はベネフィットを得ることになるのです。Ingenicoグループは、支払手続とウェブビジネスのアプリをつなぐ完全にセキュアな架け橋を持つことで、購買取引をより活性化させる唯一の企業であります。」とコメントしています。

「顧客数の増加を調べるだけでなく、クーポンやロイヤリティ・プログラム、モバイル・マーケティング戦略を活用して顧客導線を観測することはとても重要です。」と451Researchリサーチ・ディレクターのSheryl Kingstone氏はコメントしています。
「モバイル・コンシューマーの獲得強化のために、顧客が求める付加価値サービスを業界はようやく理解しました。結果としてモバイル・ペイメントが幅広く普及することになりました。」

「W3C(ワールドワイドウェブコンソーシアム)は、かねてより要請、関心を寄せられていたウェブ・ペイメント産業への取り組みとして、オープン・ウェブ・プラットフォームについて展開の裾野を広げました。」とW3CのCEO、Jeff Jaffe氏はコメントしています。
「Ingenicoグループと他のW3Cメンバーがそれぞれの経験を持ち寄り、事例を重ねることで、将来のウェブ基準の確立に貢献していただけると考えています。」

Ingenicoマーケット・プレイス パートナー

Digitas LBI

「テリウム・テトラのリリースは、リアルとデジタルの環境の融合がすべての規模の商取引において実現しつつある状況において、重要な影響を与えることになります。」と、DigitasLBI Franceのチーフマーケティング&イノベーションマネージャー、Vincent Druguet氏はコメントしています。
「弊社のIngenicoマーケットプレイスの新しいアプリ”in-store Review”によって、加盟店はリアルタイムで顧客の購買状況を確認することができます。これによって、ショウルーム対策の問題を解決し、店内購買達成率の拡大に貢献できます。」

iMobile3

「この度、IngenicoグループとiBeaconに関する案件からパートナーシップがらに拡大することができますことを非常に光栄に感じています。弊社の「PassMarket mobile storefront」が、Ingenicoマーケットプレイスにて利用可能となることで、私たちの開発するソリューションサービスを、これまでの10万加盟店を超える先様へ展開することになります。」とiMobile3のCEO, Bob Leonard氏はコメントしています。
「今回端末にダイレクトに搭載されるアプリは、顧客のリピートや購買頻度を向上することで、加盟店の新規顧客獲得と関係強化に貢献する、パートナーの狙いを反映したものになっています。」

Black Label

「Ingenicoのテリウム・テトラは、加盟店の顧客対応に革命を与える可能性を秘めいていると確信しています。弊社のNomadPOSのアプリをIngenicoマーケットプレイスで入手できるようにすることに、何も躊躇はありませんでした。」とBlack Label SolutionsのCEOで創業者のDale Corrigan氏はコメントしています。
「Ingenicoマーケットプレイスは、mPOSのアプリのように、銀行や主要ステークホルダーが、店舗内事業や顧客対応のアプリをによって、傘下加盟店を支援できるようになります。」

 

*1 日本でのテリウム・テトラの展開およびテリウム・テトラを搭載した決済端末機に関する販売展開の開始時期は現在未定です。